【書評&感想】無能アルバイトが知るべき経営者の視点
こんにちわ。文系大学生です。
今回紹介する本は、『飲食店のためのパート・アルバイト100%戦力化講座』
です。
進学などでバイトを始める人は多いと思います。そこで多そうな悩みが、
仕事ができなくて怒られる…
覚えが悪い…
バイトつらい、やめたい…
自分も今年の春からバイトを始めたのですが、最初のころ、ほんとに自分は仕事ができないということに気が付き、けっこうつらかったです。覚えがほんとに悪いし、効率の悪いやり方をしてしまうし、作業が遅いし…
それで、どうにかならないかなと思って図書館で本を探し、この本に出合いました。この本は、飲食店経営者に向けての人材育成の本なのですが、バイトの自分でも気づきがあったので、紹介します。
『飲食店のためのパート・アルバイト100%戦力化講座』を読んでわかること
(バイトの視点から)
- 飲食店経営者がどのような人材を求めているか
- 飲食店で働くときの心構え
- バイト初心者が戦力になるには
- 店の発展に貢献するには
この本の著者、佐藤裕二さんは、なんと学生時代、8000時間もの飲食店アルバイトを経験し、その後大手外食企業の店長、エリアマネージャー、本部のマーケティング部長を務めるなど飲食店業界のスペシャリストです。現場を知り尽くし、独自の視点からのコンサルは高く評価されています。この本のほかにも本を多数執筆されています。
もくじ
- 「素直」が面接突破のカギ
- つらくても「7回目」の勤務まではがんばれ
- 一回教わったことはできるようにする
- 「迷い」は力の発揮を妨げる
- 仕事のやりがいとは
- エキスパート型教育
- この記事のポイント(ブログ筆者の意見も入ってます)
- まとめ・感想
「素直」が面接突破のカギ
著者は、面接の際に、「素直であるか」だけを見て判断せよ!と述べています。経営者で、面接になると途端に厳しくなったりする方がいるようです。しかし、大事なのは「良い人を採用する」のではなく、「良くなる人を採用する」のが重要だと筆者は言います。その「良くなる人」を見極めるために、「素直さ」をみるんですね。またその他にも、「反応」「表情」「答えが的を得ている」「笑顔が見られる」などから判断するとよい、とも言っています。
つらくても「7回目」の勤務まではがんばれ
離職率の高い店では、採用から7回目の勤務までにやめてしまう人が多いようです。その場合、バイトさんの「構い方」に問題がある、と筆者は指摘しています。逆に言えば7回目まではつらくても頑張れば、やっと先が見えてくるのではないでしょうか。店側にとって困るのは、すぐやめられてしまうことです。せっかく採用しても7回も働かずに辞められてしまったら、時間と経費の大幅なロスです。ほら、これを聞けば、バイトつらい人もなんか続けられそうな気がしてきません?
一回教わったことはできるようにする
「教えていないことは、できていなくても、これからおしえればいい!」という見出しの部分で、叱るタイミングはただ一つだと筆者は言います。それは、「教えたことや約束しなかったことをやらなかった時」です。バイトの自分が解釈すると、一回教わったことはできるようにしよう!ということだと思い、それからメモを取ったり、復習したりするようになりました。また、そのために面接の際の「素直さ」が重要なんですね。
「迷い」は力の発揮を妨げる
筆者は外食でうなぎ屋に行った時の話を例に出し、「何が「OK」で、何が「NO」なのかがハッキリしている」ことが、アルバイトが働きやすい環境だ、と指摘しています。確かに、自分の経験からも、自分の仕事はこれでいいのか、次に何をやればいいのかが分からなかった時、うろうろしてしまい、仕事が進まないことはよくあります。そういう場合は、先輩に聞いてはっきりさせるようにしました。
仕事のやりがいとは
筆者は、人材不足で悩んでいる店が多いことを挙げ、人材の定着化について意見しています。「言われたことだけをやれ」という人の使い方では、人手不足は当然であり、人は「信頼され、頼りにされている」といいうことにやりがいを感じる、と述べています。自分もいつかは職場で頼りにされるようになりたいと思っていますが、個人的には、新人のうちはむしろ、「言われたことだけ」やっていたほうが、失敗も少なくいいんじゃないかと思っています。つまり、自分を含め多くのアルバイト未経験者は、仕事が覚えられない・遅い、失敗した、ということで憂鬱になると思うので、それをなるべく起こらないようにするためです。
エキスパート型教育
筆者の考える、即効性のあるアルバイトの戦力化は、「エキスパート型教育」、つまり、人材を適材適所に配置して、得意分野を集中的に実践することだそうです。店をエキスパートの集団にするほうが、意義のある仕事ができる、としています。なにか「これだけはできるようにする」と決めたり、自分のチームの中での役割を考えてそれに特化する、というのが重要だと思います。初心者の自分としては難しいですが、ただ努力する方向としては参考になります。例えば自分のケースでは、自分は飲食店のキッチンで働いているのですが、時間的にラスト、つまり閉店作業を任されることが多いので、閉店作業の流れを早く覚え、一人でもできるようにする、ということをいま頑張っているところです。
この記事のポイント(ブログ筆者の意見も入ってます)
- 面接の際は、素直に話す。
- 7回目まではがんばる
- 一回教わったことはできるようにする(復習する)
- 分からなかったら聞く
- 頼られる存在を目指す
- 得意分野を作る
まとめ・感想
自分がバイトに入ってまだ数回しか勤務していない状態のとき、自分は復習もメモもしていませんでした。一回、料理の種類も全く覚えていない状態で休日のディナーの時間帯に入り、全くできなかったという失敗をしてから、かなり落ち込み、「どうにかしなきゃ」という思いで色々調べ始め、この本を見つけました。その後、メモを取ったり、シフト前に復習したり、暇な時間にイメトレをしたりして、今でもそれは続けています。仕事ができなくて落ち込んでいる人も、対策すればいつか必ずできるようになると信じて、一緒に頑張っていきましょう。
閲覧ありがとうございました。ではまた。